【第26回認知症ケア学会】発表内容

「なんにもわからないんです・・・」看取りから本人の望む生活の実現へ

【第26回認知症ケア学会】発表内容

学会の開催まもなく、ポスター発表の会場は、来場者が多数発表を見守ってくださいました。

トップバッターは富士見サンヴァーロの三浦和子ケアマネージャー。

入院から看取りを見据えて施設に戻られたご入居者が、施設の生活の中で

徐々に再び、やれる事を取り戻していかれた事例を発表いたしました。

熱心に聞き入ってくださったギャラリーより、質問を3個受け

専門職で埋め尽くされたギャラリーは発表後に大きな拍手をくださいました。

「見えないもの」を見ていくことが「QOLを守る」ことに繋がる~私たちの役割って何?~

【第26回認知症ケア学会】発表内容

続いて、富士見サンヴァーロの齊藤晶子看護師の発表です。

ご自身で訴える事が難しい状況にある、入居者様の日ごろの生活からシグナルを読み取り

体調の変化の気づきを得て、的確な医療処置につないだ事例を発表しました。

認知症の状況によっては、ご自身で、体調の変化を自覚あるいは、訴える事が

出来ない入居者様もいらっしゃいます。職員が日々の小さな生活動作の違いを察知して

経験に基づいた気づきから、的確な、医療やケアにつないでいく過程を

看護職ならではの専門的視野から考察してくれました。

舞浜倶楽部のケア理念にも通ずる大事な事例発表となりました。

N様にとって快適な排泄を求めて~トイレでの排泄を目指す~

【第26回認知症ケア学会】発表内容

3番目に、新浦安フォーラムより小倉悠衣ケア職員の発表です。

現在進行形で続いているN様のケア。特に排せつケアに於いて尊厳を守りつつ

N様が心地よく行えるように、どのような取り組みが改善につながったか。

声掛けの工夫や、ユマニチュードというケアメソッドを意識した関り方

多岐にわたる工夫が見て取れる、大変興味深い発表となりました。

 

以上3事例は、昨年の舞浜倶楽部での事例発表会で、優秀賞を取得した事例になりますが

これらのように、職員それぞれが日々の小さな努力の積み重ねで大きなご入居者の喜び、自己実現を

手伝う事ができた大事な事例がたくさんあります。

このような大きな舞台で、発表できましたことを心より感謝いたします。

 

また来年は、東京で開催になるこの学会にむけて、多くの経験がこの1年出来ればと願っています。

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