新浦安フォーラム 夏の室内楽コンサート
<2018.07/29>台風一過の晴れた日曜の午後、新浦安フォーラムの大教室で「夏の室内楽コンサート」を開催しました。
演者は、以前も来てくださった ヴァイオリニストの島崎さま、チェリストの藤沢さま、ピアニストの佐野さまです。
島崎さまのお父様が以前新浦安フォーラムにご入居されていたご縁から、毎年ご来訪いただいています。プロの素晴らしい演奏を聴けるとあって、大教室には開催時間の前からたくさんのご入居者やご家族が集まっていらっしゃいました。
今回の演奏曲は4曲。1曲目はシューベルトのヴァイオリンとピアノのための『ソナチネ2番 Op.137』を演奏。軽やかな曲ながら、中盤で曲調ががらりと変わり重厚な低音が響き渡ります。
2曲目はドビュッシーの『ピアノ三重奏』。今年はドビュッシー没後100年にあたるため、様々な記念の企画や演奏があるとのことです。
ドビュッシーが18歳の時に作曲したというこの曲は若々しくさわやかで、こんな夏の日に聴くのにぴったり。 藤沢さまのチェロも加わったことで音に奥行きが出て、ピアノと弦楽器の美しい調和に目を閉じて聴き入るご入居者の姿が見られました。
3曲目はフランスの作曲家・ゴダールの『ジョスランの子守唄』。オペラ『ジョスラン』の第2幕で歌われ、子守唄の中で最も美しい曲とも言われているそうです。ポロンポロンという雨だれのようなのイントロで始まり、ゆったりと子守唄らしいペースの曲ですが、柔らかで優しいイメージから一転、厳かさを感じる演奏が会場を包み込みました。演者と近いため、美しいビブラートを奏でる弓と指の動きにも見惚れてしまいました。
4曲目は『さとうきび畑』です。ご入居者の世代の方々にとって思い入れの深い曲です。島崎さまが「歌詞が載っていますので、みなさんで歌いましょう」と呼びかけられ、プログラムの歌詞を見ながら演奏に合わせて会場全員で歌いました。
「本日はありがとうございます。どこかで父が聴いてくれているような気持ちで、演奏させていただきました。」と島崎さまのお話に、会場からは大きな拍手が起こりました。
アンコールはヴァイオリンとピアノで『シンドラーのリスト』。すべての演奏を終えた3人の演者に、ご入居者からお礼の花束をお渡ししました。
「素敵な演奏だったわね」とお話しながら会場を後にするご入居者の多くは、ひまわりのような明るい笑顔でした。
島崎さま、藤沢さま、佐野さま、素晴らしいコンサートをありがとうございました。