
舞浜倶楽部新浦安では、震災の際の液状化に伴い、車寄せ部分を含めた玄関周りが地盤沈下しました。建物本体には損傷がなかったため、車寄せ部分を建物から切り離し、「曳家」(ひきや)という工法で補修を行い、同時に地中の配管の点検・修復工事を行いました。
曳家は、建物を土台から切り離し、基礎ごと移動する工法です。コロを挟み込んで重い物を移動させる、古代から行われている移動方法ですが、現在でも歴史的な建築物の移築などに用いられています。そのノウハウを持つ建設会社は国内では限られており、今回は埼玉から曳家の専門業者を招いての工事となりました。
6月24日 ジャッキアップ
新浦安の車寄せ部分は、およそ120トン。液状化で泥が噴出した際に20センチほど下がり、段差ができました。また、この車寄せ部分と建物本体の接合部分の地中に、新浦安の主な配管が通っており、上水道の一部に影響が出ました。今回の復旧作業では玄関周りの復旧作業とともに、この配管の点検・補修作業を行いました。
玄関周りの復旧作業のため、まずは外構の植栽を撤去し、玄関周囲を深さ2m程度堀り、車寄せ部分を建物から切り離しました。
この日はジャッキアップ作業で、高さを建物側の玄関の高さ(もとあった場所)に合わせました。左右の沈みも若干違うため、何度も声を掛け合い、慎重な作業となりました。
6月27日 外構側にローラー移動
ジャッキアップさせた車寄せ部分下部にレールを敷き、コロを挟み込んで移動させます。2度に分けて1メートル程度外構側に移動するため、挟み込んであるコロごとに担当が付き、レールの上をずれなく移動できるよう注意を払います。移動完了後、配管の点検と補修にかかりました。
7月15日 建物側にローラー移動
約半月間の配管点検・補修完了後、再びローラー移動を行い、建物側と車寄せ部分を同じ高さに合わせました。ぴたりと合わせるために、外構側への移動の倍以上の時間をかけ、慎重に慎重を重ねての作業です。作業完了後は、タイルがはがれているだけのように見えるほど、震災前の車寄せと同じ光景となりました。
玄関周りと外構・植栽など建物正面の修復作業を、引き続き行って参ります。ご入居者・ご利用者、ご家族の皆さま、またご来館くださる方々には、長きにわたり大変ご迷惑をおかけ致しますが、ご理解賜りますようどうぞよろしくお願い致します。